1. 導入
ブログ運営は情熱だけでは成り立ちません。
特にコストとパフォーマンスのバランスは、
運営者にとって常に頭の片隅にある問題です。
今回は、静的サイトのコストメリットの説明と、
それを実現するための方法をご紹介します。
2. ブログ運営のコストの真実
一般的なサーバー、
例えばEC2やXserverなどの運用コストは、意外とバカになりません。
毎月の請求を見るたびに、「もう少し安くできないか?」と思ったことはありませんか?
この運営コストが、実はブログの収益や継続的な運営に大きな影響を与えています。
3. 私のブログのインフラ構成
私のブログはAWSの上で動いています。
S3での静的ホスティング、CloudFrontでのコンテンツ配信、
Route 53でのドメイン管理といった主要なサービスを利用しています。
AWSを使用することの最大の利点は、コストパフォーマンスに優れている点です。
4. Simple Staticとコスト効率の高いブログ運営
そして、私のブログの背骨とも言えるのが「Simply Static」です。
これは、WordPressのサイトを静的なHTMLファイルに変換するプラグインです。
この変換により、サーバーにかかる負荷が大幅に減少し、それに伴いコストも削減されます。
5. 実践:Simply Staticのセットアップと使用法
私はDockerを使ってローカルでワードプレスを実行しています。
普通にサーバー立てて運用している人はスルーしてください。
docker-compose.yamlファイルは下記のとおりです。
version: '3'
services:
db:
image: mysql:5.7
volumes:
- db_data:/var/lib/mysql
restart: always
environment:
MYSQL_ROOT_PASSWORD: somewordpress
MYSQL_DATABASE: wordpress
MYSQL_USER: wordpress
MYSQL_PASSWORD: wordpress
wordpress:
depends_on:
- db
image: wordpress:latest
ports:
- "80:80"
restart: always
environment:
WORDPRESS_DB_HOST: db:3306
WORDPRESS_DB_USER: wordpress
WORDPRESS_DB_PASSWORD: wordpress
WORDPRESS_DB_NAME: wordpress
volumes:
db_data: {}
portを80にしないとSimply Staticがうまく機能しませんでした。
Simply Staticのセットアップは非常に簡単です。
WordPressの管理画面からプラグインをインストールし、必要な設定を行うだけ。
出力する前にパーマリンクを投稿タイトルを含めないように修正しました。
日本語がパスに含まれると私の環境ではうまく動きませんでした。
パーマリンクの設定が終わると、Simply StaticのメニューからGenerateを押すと、
Zipファイル等、指定した形式で出力できます。
あとは必要であれば修正し、S3にアップロードすれば変更が反映されます。
6. コストとパフォーマンスのバランスの取り方
では、AWSとSimply Staticを組み合わせることで、
どれほどのコスト削減が期待できるのでしょうか。
S3とCloudfrontの運用費用はおおよそ200-300円程度で済むと思います。
通常のサーバーでは月1000円程度するところも多いのでかなり安いです。
さらに安いサーバーより速度も速く、信頼性(可用性)も高いです。
しかも静的ファイルのホスティングだけなのでセキュリティ的にも安心です。
7. デメリット
静的サイトをホスティングするので、サーバー処理を行うことはできません。
例えばコメントの処理やフォームの設置、更新処理に手間がかかるなどがあります。
なので自分の運用を考えて選択するのがよいかと思います。
私はそこも含めめんどくささを楽しもうかなと思っています。
8. まとめ
コストとパフォーマンスの最適化は、ブログ運営の永遠のテーマかもしれません。
しかし、今回紹介したAWSとSimply Staticの組み合わせは、
その問題を効果的に解決する方法の1つです。
私の経験が、皆さんのブログ運営の参考になれば幸いです。